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新年のご挨拶

  • 2018年1月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年12月23日


 365日無休で働く。きみは野生動物かね。今どき馬車馬だって休みをもらっているぞ。ちなみにインドには荷車引きのラクダや水牛がいたが、彼らだってインドの祝祭日には休みをもらっているのだろう。ヒンドゥーの大祭になると街は混乱をきわめるので仕事にならない。  しかし僕は休みなんていらない。仕事納めなんてしたくない。元旦だってお客さんがいるかぎりはヨガマットをひろげます。むしろそれを望む。おそらくこういう男は稀だと思われる。普通の男は月曜の朝を予感するだけで土曜の朝から憂鬱になるのだろうし、「定年退職する日」は楽園幻想に等しいのではないか。  でも僕は引退なんて考えられない。それこそ世界の終わりだ。自分が明日死ぬとわかっていても粛々とヨガを教えていたい。こういう気概を抱ける生業を天職というのだろうし、それを見つけられた自分は幸運なのだろう。一生かけても多くの人はそれを見つけられないし、見つけたとしてもそれに従事する自由は容易に得られるものではない。あるいは好きなことを仕事にしちゃったら、途端に色褪せてしまったり、ビジネスに付随するストレスを抱え込んだりするのだろうし。ましてや毎日続けるとなると。  どうして毎日やっているのに飽きないのか。『シャイニング』という映画があり、主人公がタイプライターを叩いているシーンがある。戯曲を執筆しているはずなのだが、実は同じセンテンスを延々と打っている。 「仕事ばかりで休みがない。ジャックは退屈なやつになる」  この繰り返しを延々と。呪詛を羅列した原稿は数百枚に及ぶ。発狂の兆候を示しており、とても怖い。  僕が『シャイニング』の主人公のように発狂街道をひた走っているかというと、そうではなく、むしろ毎日健全になっていくように思われる。信頼のおけるひとと一緒にヨガをして、身を清め、心も浄化していくわけだ。終わった後はみなさん晴れ晴れとした表情をしてくださるし、僕だって負けず劣らず癒されている。相互作用を受けているというか。みなさんに出会えてよかったと思うし、この機会を与えてくれた神様に感謝する。毎日が美しい。身に余る光栄。  みなさんにとってよいお年となることを。微力ながら、手を貸すことができたらうれしい。いつでも歓迎いたします。365日。来年の元旦まで。


 
 
 

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