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守護天使が守ってくれる


 僕の部屋にはヤモリがいる。東南アジアの旅先のホテルみたいでいいではないか。あいつらは悪さはしない。とてもシャイなやつ。物陰で息を殺し、「早く電気消してくれないかなー、うざいなー」と考えるとはなしに考えつつ、ついうっかりとキュッキュッとないてしまう。  キュッキュッキュッと僕は返事する。  反応はない。より深い静寂が訪れる。  というわけで僕は一人ではない。守護天使に守られているわけです。このうちには何かがいる。いろんな意識が、いろんな形をしてやってきてくれる。たぶん次はとっても美しい魂が、とっても可愛い小人さんの姿をしてやってきてくれる。みなさんは僕の守護天使。優しくしなければ。さもないと天使のご加護を失ってしまう。  天使は臆病者や、しっかりしてないやつ、弱い者いじめするやつを嫌いますからね。僕にできることは多くはないけど、みなさんをちょっと気持ちよくさせてあげられたら、と思います。僕を見守ってください。

 キュッキュッ。


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